健康体で長生きするためには運動、食事、コミュニティーの3つが大切だと思います。

「バス停を1つ、2つ手前で降りて歩きましょう、きっと寿命が延びます」と呼び掛ける具志堅幸司さん=那覇空港

 1日1万歩を歩くように心掛けています。以前は毎日、体育館で選手たちと体を動かしていましたが、今は現場をゆずって、日本体育大体育学部長の仕事をしているので、会議が多くて、なかなか歩けない。

 できるだけ階段を使おうと昨年の5月から、大学のエレベーターには乗っていません。駐車場のある地下2階から6階まで198段をハアハア言いながら歩く。階段は非常に筋力を使います。

 ラジオ体操もいい。正確にやるとしんどいんです。思いつきでやるのではなく習慣付ける。仲間と一緒にやるのがいい。決まった時間に皆で集まってやると、地域の長寿にもつながる。それにはリーダーが必要ですね。

 食事はバランスが大事です。選手時代は肉より魚が多かった。今は妻が作ってくれたものを食べますが、野菜が多い。それを腹八分食べる。ちょっと足りないなと思っても、20分ほどすると欲しくなくなる。間食はあまりしない。3食欠かさず食べます。

 健康で長生きするには、家に引きこもらないことです。テレビばかり見ていたらぼけちゃいますよ。地域のコミュニティーとつながりを持ちながら、趣味の世界を広げていく。お隣さんや仲間とワイワイ、ガヤガヤ。人に会って刺激をもらう。やっぱり人間は、人との関わりの中で生涯を送るのが幸せな生き方だと思いますね。

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 ぐしけん・こうじ 大阪市大正区出身。父親は名護市、母親は石川(現うるま)市出身。日本体育大卒。12歳のとき、メキシコ五輪をテレビで見て、体操を始める。84年のロサンゼルス五輪で体操男子個人総合とつり輪で金メダル。北京五輪で体操男子日本代表監督を務めた。同大教授、神奈川県教育委員会委員長。