環境が人間をつくる。僕は、玉城の自然の中で生まれ育ちました。食事は質素、親の手伝いもあったから、太る暇なんてなかった。今はとにかく、便利。足腰を動かさずに、口に詰め込むだけでしょ。親が子供を過保護にしすぎだよね。さあ食べなさい、車に乗りなさいと、「なさい」が多い。それでは、体も弱くなりますよ。

「同年代より僕の方がずっと若い感じがする。逆境に立ち向かっていたら、若くなるのよ」と語る我喜屋優さん=那覇市古島・興南高校

 野球部の早朝練習があるときは午前5時半に起きて、練習につきあったり、一緒に散歩したり、寝るまで常に体を動かしています。これまで地球を何周したか分からないくらい運動してきた。酷使してきた分、体が酸化しているところがあるから、ビタミンをしっかり取っています。ビタミンは酸化した状態をきれいにしてくれる、車に塗るワックスのようなものです。

 口に入れるものは大事。しっかり選ばなければならない。僕は、汗を流しているから塩分は取りますが、揚げ物とか調味料はあまり取らない。

 沖縄に戻ってきたとき、野球部の寮の食事はインスタントが多かった。食事を変えたら、体も強くなった。生徒たちには、食べ残すのは、野球だったらノックアウトだぞと言っている。食べるときも、ただかむんじゃない、かみ砕く、かみしめる。

 運動・栄養・睡眠を管理することが長生きにつながる。沖縄は今、その三つのバランスが崩れている。夜型社会が問題です。模合と称して夜遅くまで飲んだり食べたりしすぎ。あれでは体が持たない。寝ないと朝は食欲もなくなる。子供が大人をまねている。24時間の使い方を規則正しくしなければならない。

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 がきや・まさる 玉城村(現南城市)出身。1968年、興南高の主将として甲子園大会に出場し、県勢初の4強入り。卒業後は社会人野球の大昭和製紙北海道などでプレー。2007年に興南高監督に就任、10年に甲子園春夏連覇を達成。興南高・中学の理事長・校長を兼任。