政府が2日に官報で告示した名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖の臨時制限区域約561ヘクタールは、沖縄セルラースタジアム那覇(約2・6ヘクタール)の約216個分の広さになる。新基地建設に向けた制限区域の拡大で区域一帯は常時立ち入り禁止、進入すれば罰則を科される可能性がある。

米軍普天間飛行場の移設に向けて制限区域が広がった名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部=2013年4月22日

 県内には、日米地位協定に基づく提供水域は28カ所ある。日米合同委員会でそれぞれ(1)常時立ち入り禁止(2)継続的行為(船舶の停泊や係留など)の禁止(3)米軍の使用を妨げない限り制限なし-などと合意、使用条件を設定している。

 合同委の合意で条件は変更でき、法改正や地元の合意を得る手続きは一切必要とされない。論理上は県内の提供水域約549万ヘクタールを、日米の裁量で条件変更し、全面立ち入り禁止にできる状況だ。

 今回の臨時制限区域の設定も、6月20日の日米合意だけで決定された。両政府は一般の人の立ち入りを取り締まる一方、基地建設関連の船舶が自由に航行できる環境を“超法規的”につくり上げた格好。同様の区域設定はこれまで県内に例がなく、政府が神経質になっている状況がうかがえる。

米軍普天間飛行場の移設に向けて制限区域が広がった名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部=2013年4月22日