【石垣】八重山漁協のサンゴ養殖研究班が2011年に沼津港深海水族館(静岡県)に提供した養殖サンゴが成長し、株分けしたサンゴ8個体が1日、石垣市に「里帰り」した。水槽で成長させ、今年冬には海に移植する予定。サンゴが生息しない静岡の水族館でサンゴを展示するとともに、成長した個体を石垣島の海に戻し、サンゴ保全につなげる取り組み。養殖サンゴが戻るのは初めて。

静岡から「里帰り」した養殖サンゴに見入る子どもたち=石垣市平得、わくわくサンゴ石垣島センター

 「里帰り」したのはコエダミドリイシとヤングミドリイシ。同漁協やレジャー業界、NPOでつくる「わくわくサンゴ石垣島」の事務所に幼稚園児を招き、同水族館の塩崎洋隆飼育長が空輸された段ボールから10センチほど枝が伸びたサンゴを専用水槽に入れた。

 園児たちは緑色のサンゴや養殖の仕組みに興味を示し、塩崎飼育長は「サンゴは養殖する水槽や海の環境で色が変わることもある。水槽で成長したサンゴが海に根付くか見届けてほしい」と呼び掛けていた。

 サンゴ養殖研究班で、わくわくサンゴ石垣島プロジェクトの事務局をみる小林鉄郎さんは、小学生対象の移植体験に意欲を示し、「自分で植え付けたサンゴの成長を水槽で見守り、サンゴ保全意識を高めたい」と語った。