ハワイの県系人の間でルーツ探しの熱が高まっているらしい。年に1度、ハワイで開かれる沖縄フェスティバルでは、専用のブースが出るほどだという

 ▼先日、読谷村でまたいとこと初めて対面した、ハワイの県系3世グレン・ユキオ・チナさん(67)は「年をとってからルーツを考えるようになった」と話す。息子のジョンさんは24歳。曽祖父が沖縄出身だと知ってはいたが、沖縄らしいものとは、ほとんど縁がなかったという。しかし「これから、もっと学びたい」と意欲的だった

 ▼対面に協力した沖縄ハワイ協会理事の松田昌次さんは文献を調べ、最後は人脈を生かした。血縁が近そうだ、とあたりをつけて直接問い合わせ、突き止めた

 ▼母県と行き来があった1、2世に比べると3、4世はどうしても、つながりは薄い。チナさんの祖父も、1971年に帰省するなどしていたが、チナさんには、沖縄や親戚のことはあまり話していなかったようだ

 ▼松田さんは、機運の高まりの背景に、世界のウチナーンチュ大会などで、血筋の近い人たちと一緒に食べ飲み、歌い踊った喜びがあるとみている

 ▼迎えた知名家では「遠く離れたところに親戚がいて、交流もできて素晴らしいね」と喜び、小さな子どもたちも遠来の親戚を囲んだ。この思い出が新たな結びつきの礎になればと思う。(安里真己)