米映画のテーマパークを運営するユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)が名護市に新たなテーマパークの開設を検討していることが4日、分かった。市名護のネオパークオキナワ(名護自然動植物公園)と周辺地を合わせた30ヘクタール程度の土地が有力とみられる。関係機関と調整を続けており、早くて2018年度中の開業を目指している。(照屋剛志)

USJが進出を検討しているネオパークオキナワ

 名護市での開業が決まれば、北部地区の経済活性化が期待される。長時間滞在型のテーマパークの開設で、名護市周辺の宿泊需要が高まる可能性もある。

 開発費用は200億~300億円とみられる。ネオパークオキナワは指定管理者が運営しており、これから交渉に入る見込み。

 USJはことし2月、国内やアジアの新興国にテーマパークを新設すると表明。関東には東京ディズニーリゾート(千葉県)があるため、競合しない九州・沖縄が国内で有力視されていた。名護市のほかに国内の複数の場所も検討しているとみられる。

 沖縄は国内の地方都市で唯一、人口が増加している上、13年度の観光客数も過去最高を記録しており、テーマパークの需要も高いと判断した。本部町の美ら海水族館と同規模の年間280万人程度の来場客を見込んでいる。

 20年には那覇空港第2滑走路の供用開始と、東京五輪の開催もある。将来的には需要はさらに高まる見通し。

 県は4月に名護市を「経済金融活性化特区」に指定。税制優遇の対象業種の計画案にテーマパークなどの娯楽業も含まれており、USJ進出を念頭に置いた措置とみられる。

 USJの広報は「現時点ではまだ決まっていない」としている。

■ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ) 米国ハリウッド映画を題材にしたテーマパーク。米国の映画・娯楽企業ユニバーサル・スタジオ社初の海外進出として、2001年3月大阪湾臨海部約54ヘクタールの敷地に約1700億円の事業費をかけて完成した。開業当初は大阪市などが出資する第三セクターが運営し、現在は民間の経営体制。新規アトラクションの投入などで人気を博し、12年度売上高は約820億円、13年度は12年ぶりに入場者数が1千万人を突破した。