42、3歳、ちょうど舞台の仕事で生活ができるようになったころ、くも膜下出血で倒れ、60日間入院しました。それから、なるべくストレスがたまらないような、納得のいく仕事を選ぶようになりました。

「沖縄出身の同世代の仲間と毎年行くキャンプもリフレッシュします」と話す津嘉山正種さん=読谷村・ホテル日航アリビラ

 もともと野菜が好きで、肉はあまり食べないんです。病気で倒れたとき、医者に「野菜中心の食生活をしてたから、回復が早い」と言われました。

 今は特に運動はしていませんが、若いころは役づくりで筋肉をつけたり、落としたりしていました。1年間ボクシングジムに通ったこともあります。だから、どういうトレーニングをしたらどこに筋肉がつくというノウハウは分かる。もし今、そういう役がくれば、また鍛え直します。

 ただ、若いころ10日で覚えられたせりふが今は100日かかります。9月から始まるドラマがありますが、6月から少しずつ頭に入れ始めています。

 年を取ると、自分が感じたことを言わなくなっていく人が多い。それが消極的な生き方につながっていっている気がするんです。私は、言うべきことは言います。

 体質的に血液の粘度が高く、血液をさらさらにする薬と降圧剤を飲んでいますが、60代に2回脳梗塞をやりました。

 生涯現役でいたい。でも、いつ病気になるか分からない。残された時間はあまり多くないと思っています。自分の心にうそなく、ストレスをためずに、お客さんに納得してもらえる、いい芝居をつくるにはどうしたらいいかを考えながら、演劇に携わっていければと思います。(おわり)

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 つかやま・まさね 那覇市出身。那覇商業高卒業後、琉球放送入社、ドラマの制作などに携わる。20歳で上京、「劇団青年座」入団。主演舞台「黄昏」で2010年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。県内では09年に朗読劇「人類館」、13年に黄昏を上演。寅さんシリーズなど映画出演のほか、洋画の吹き替えやアニメ、ラジオの仕事も多数。東京在住。