泡盛の製造過程で発生する副産物の泡盛蒸留粕(かす)(カシジェー)を活用して養豚飼料を開発する産学官の協議会が発足、5日、琉球大学で初会合を開いた。蒸留粕は従来、養豚飼料として使われていたが、配合飼料の普及に伴い現在は大半が廃棄されている。沖縄県外では同様な蒸留粕を使った液状型飼料もあることから、県内でも粕を再利用し、豚の肉質を向上させる飼料を作る実証実験に入る。

エコフィード緊急対策事業の概要を説明する(右から)リバネスの福田裕士氏、オキスイの宮城建太氏、日本フードエコロジーセンターの高橋巧一氏=5日、琉球大学

 発足したのは食品残渣(ざんさ)が原料の「くいまーる(エコフィード)飼料」で養豚などを手掛けるオキスイ(沖縄市、宮城建太代表)を中心にした泡盛蒸留粕飼料化確立協議会。

 実証実験では忠孝酒造(豊見城市)が原料を提供し、琉大農学部で飼料レシピを開発。沖動薬商事(豊見城市)で液状になった飼料を家畜に与えるプラントを開発する。

 ほか、琉球もろみ酢事業協同組合や支援企業などが加わり、農林水産省の本年度エコフィード緊急増産対策事業約250万円を活用。産学官連携で飼料の栄養設計や家畜に与える仕組みを作り、給餌後、来年1月に肉質を検査し、実用化と将来的な普及拡大を目指す。

 給餌実験は豚9頭で実施、3頭ずつに異なる割合で約3カ月間与え、県環境科学センターで肉質を分析する。

 協議会でアドバイザー役の高橋巧一・日本フードエコロジーセンター代表は「実用化で泡盛メーカーも廃棄への負担が減り、養豚農家も割高な配合飼料を買わないで済む。エコフィードの推進は地域の活性化にも役立つ」と事業の意義を語った。