【ルイス高江洲佳代子通信員】沖縄空手界の指導者で剛柔流の東恩納盛男、少林流聖武館の島袋善保、硬軟流の糸数盛昌さん3人が6月2日から3日間、それぞれアトランタ市近郊の各道場で指導に当たり、6、7の両日は同市郊外のマリオット・ホテルで3流派の代表者を中心にシンポジウムを開いた。3流派の講習会には沖縄、米国、メキシコ、カナダ、英国、ベネズエラ、フィンランド、パナマなどから206人が参加。約75%が黒帯保持者で3氏が交代して違う流派の受講生も指導した。

シンポジウムを終了し実行委員が沖縄からの代表者を囲んで記念撮影した=アトランタ市郊外

晩餐会の会場で演舞をした県人会員のエイサー隊とリベッカさん(中列中央)

シンポジウムを終了し実行委員が沖縄からの代表者を囲んで記念撮影した=アトランタ市郊外 晩餐会の会場で演舞をした県人会員のエイサー隊とリベッカさん(中列中央)

 シンポは島袋さんと同市郊外に道場を持つダン・スミスさんが先輩後輩で実現。テネシー州立ワルターズ短期大学の空手コースで教師を務めるマイケル・ジョンズさんもシンポに参加し、「他の流派のテクニックや新しい情報も得ることができたのですばらしい企画だった」と今回の講習会を評価。同短大では40年前から空手を教科に単位取得できるなど重視されており、「大学の道場は一般にも開放され年齢制限なくだれでも参加できる」と報告した。

 アトランタ郊外で剛柔流の道場を持つミッキー・ブロックさんも「20年ほど空手を指導している。沖縄の大先輩から直接指導を受ける機会に恵まれいいイベントであった」と成果を喜ぶ。

 スミスさんの弟子リサさんは1999年の沖縄大会で「型」の3位に入り、「アメリカ女性が空手?」と報じた沖縄の新聞をインターネットの会員制交流サイトで紹介すると空手仲間で話題となったと報告した。

 コロラド州から参加したリチャードさんは「前回の世界のウチナーンチュ大会で古武道の型を披露し参加者に喜ばれた。次回の大会にも参加したい。僕の先生の奥さんは沖縄出身」と沖縄を身近に感じている様子だった。

 晩餐会(ばんさんかい)には230人が出席。アトランタ沖縄県人会員のエイサー隊(金城恵子団長)の演舞と宮城流能造アトランタ舞踊教室弟子たちの四つ竹が披露され、会場に花を添えた。

 スミスさんの弟子リベッカさんはエイサー隊の演舞の先頭で型を披露。先日、16歳の誕生日に黒帯に昇級した努力家で、スミスさんが「リベッカは6歳で空手を始め大変熱心。最近から日本語の個人レッスンも受けるようになった」と紹介、表彰式で「空手修業の秘訣(ひけつ)は努力すること」と強調した。

 島袋さんは「沖縄伝統空手道古武道世界大会米国大会が13年前にアトランタで開かれた際、米国内や海外からも多くの参加者があった。今回も3流派が共同で世界から参加した後輩に指導ができ、皆さんの期待に応えるイベントが持てた」と成果を喜んだ。