【那覇】那覇市立石嶺中学校(佐久川譲治校長)に子どものノシシがやってきた。名前は「嶺すけ」。学校中庭で飼育されているが、まだ人に慣れていないので、生徒が近づこうとすると素早く逃げてしまう。一方で、人の気配が消えると、もともと飼われていたウサギと一緒に寝て、食事もしたりと、しぐさは愛嬌(あいきょう)たっぷり。その姿を一目見ようと近くの保育園や幼稚園児らが学校を訪れ、地域住民も興味津々だ。(吉川毅)

石嶺中学校で飼育されているイノシシの子ども「嶺すけ」=3日、同校

 嶺すけが学校に来たのは6月22日。山原で仕掛けに入っていたところを助け出され、地域住民が学校に連れて来たという。まだ人見知りが激しく、生徒が近づくと中庭の花木に隠れてしまうが、もともと飼われていたウサギの「ちゃたろう」とは大の仲良し。

 玉寄義治教頭は「ウサギのことを母親と思っているのか分からないが、一緒にくっついて寝たりしている。その姿がかわいらしい」と笑顔。ただ、嶺すけに近づいて抱きかかえたりすると「キー、キー」と大きな鳴き声を出すので、生徒たちも今は驚かさないように遠目に眺めていたり、エサをそっと置いている。

 「嶺すけ」と命名した久場なつきさん(中3)は「抱っこしてみたいけど、懐くまではそっとしておく」。大城祥君(同)は「学校の人気者になっている。ニンジンをよく食べる。野菜が大好物のようだ」と話した。

 同校にはそのほか、ヤギやアヒルもいる。飼育には地域住民もボランティアで関わっているという。玉寄教頭は「動物を育てることが情操教育になり、地域住民とのつながりも深くなる。今度はポニーを飼う予定」と話した。