【沖縄】米軍嘉手納基地の返還地にある沖縄市サッカー場の汚染問題で、新たに発見したドラム缶の底にある水からベトナム戦時に使われていた枯れ葉剤「エージェントオレンジ(オレンジ剤)」の主要成分の一つ「2、4-D」が初検出され、オレンジ剤の構成に必要な成分がそろったことが7日、沖縄市と沖縄防衛局が発表した調査結果から分かった。両機関ともに現時点でオレンジ剤との関連性は証明できないとするが、専門家は「存在の可能性は高い」と指摘している。

 市の調査では、ドラム缶3本の付着物から基準値の1・9~1・1倍のダイオキシン類が検出された。市は農薬類やポリ塩化ビフェニール(PCB)などが検出されたことから「複合汚染」と判断。オレンジ剤の主要成分の「2、4-D」「2、4、5-T」が、オレンジ剤に由来するとは「証明できない」とした。

 一方、市の測定結果を分析した愛媛大学の本田克久教授は「過去に使用された枯れ葉剤と同じ構成成分を有する除草剤が存在していた可能性が高い」と指摘。オレンジ剤だけでなく、パープル、グリーン、ピンク、ブルーといった枯れ葉剤の成分と同じ成分が土壌にあるとし、枯れ葉剤が存在した可能性はあるとの認識を示した。沖縄防衛局は、オレンジ剤の構成成分「2、4-D」と「2、4、5-T」の濃度差の開きが最大800倍と大きく「オレンジ剤が存在した証拠は見つかっていない」と説明した。

 健康への影響については沖縄市、沖縄防衛局ともに「影響ない」とした。