大型で非常に強い台風8号は8日、沖縄本島地方や先島諸島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込み、甚大な被害をもたらした。沖縄タイムスの調べでは、浦添市で男性が扉に指を挟み切断するなど、32人がけがをした。避難者数は30市町村の1041人。那覇市の一部地域や宜野湾市、浦添市など19市町村の59万2535人に避難勧告が出た。沖縄電力によると、八重山地方と大東島地方を除く沖縄県内全域で一時約10万7300世帯が停電した。車の横転や倒木など、猛烈な風が各地に爪痕を残した。

暴風で倒壊した部室のトタン屋根や柱を懸命に支える消防隊員=8日午後1時半ごろ、浦添市・仲西中学校(国吉聡志撮影)

台風8号 8日22時現在

台風8号の強風域を抜ける予想時間

暴風で倒壊した部室のトタン屋根や柱を懸命に支える消防隊員=8日午後1時半ごろ、浦添市・仲西中学校(国吉聡志撮影) 台風8号 8日22時現在 台風8号の強風域を抜ける予想時間

 台風が沖縄本島地方に最接近した8日午後2時ごろ、各地で強い風が吹いた。渡嘉敷村は午後1時58分に最大瞬間風速53・0メートル、那覇市では午後2時29分に50・2メートルを観測した。

 7日午前0時から8日午後10時までの総降水量は、国頭村比地で214・5ミリ、那覇市樋川で188・5ミリ、沖縄市胡屋で168・5ミリを記録した。

 台風は8日午後11時現在、中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。中心の南東側700キロ以内と、北西側440キロ以内は風速15メートル以上の強風域。

 宮古島地方は8日未明から夕方まで、石垣島地方は8日明け方から昼すぎまで暴風域に入った。沖縄本島地方は9日明け方に暴風域を抜ける見込み。宮古島地方に発表されていた暴風・波浪・高潮特別警報は8日午後6時半、警報や注意報へ切り替えられた。

 9日予想される最大瞬間風速は沖縄本島地方35メートル、宮古島地方30メートル、八重山地方25メートル。11日午前0時までの24時間に沖縄本島地方で予想される雨量は180ミリ。波の高さは沖縄本島地方10メートル、先島諸島7メートル。

 台風は東シナ海を時速25キロで北に進んでおり、勢力を保ちながら東寄りに向きを変え、九州地方に向かう。

 県内を発着する空の便は9日、ほぼ通常運航する。沖縄都市モノレールも始発から通常運行する。