7、8の両日、沖縄地方を通過し、各地で被害をもたらした台風8号。猛烈な強い風が吹く可能性があるとして、気象庁は宮古島地方と沖縄本島地方に「特別警報」を出して警戒を呼び掛けた。8日朝には中心気圧910ヘクトパスカルで宮古島に接近し、最大瞬間風速は75メートルと予測。実際には935ヘクトパスカル、宮古島市で観測された最大瞬間風速は36・5メートルと、予想していたほど強い風は吹かなかった。

脅威に変わりなし 屋根瓦と壁の一部が強風で崩れた民家=8日午後0時52分、沖縄市諸見里(仲田佳史撮影)

 沖縄気象台は「台風の進行速度が速くなり、エネルギーの補給が進まなかったため」と分析。8日午前11時までは時速20キロだったが、午後1時には時速30キロと速まった。

 台風は、海面からの水蒸気をエネルギーとして補給し、積乱雲を発達させながら北上する。速度が上がると、補給に十分な時間が得られない。気象台は「台風を北上させる地上付近の南風が強まったためではないか」とみている。