台風8号は9日、沖縄本島地方を強風域に巻き込みながら一時停滞し、沖縄県内各地では連日の記録的な大雨や強風による被害が広がった。沖縄気象台によると、名護市宮里で7日午後7時20分から48時間の降水量が457・5ミリを記録し7月の観測史上最大となった。沖縄タイムスの調べによると、名護市で軽トラックを運転していた男性が土砂崩れに巻き込まれ、腰を強打するなど9日に新たに6人がけがをし、計38人となった。

9日朝、比謝川から水があふれ国道58号は川と見分けがつかない状態になり通行止めに。右の比謝橋付近から左奥の読谷村大湾交差点近くまで広がった=9日午前8時20分ごろ、嘉手納町嘉手納の名嘉病院から(読者提供)

比謝川の水がひいた後の国道58号=9日午後6時15分ごろ

氾濫した比謝川周辺

9日朝、比謝川から水があふれ国道58号は川と見分けがつかない状態になり通行止めに。右の比謝橋付近から左奥の読谷村大湾交差点近くまで広がった=9日午前8時20分ごろ、嘉手納町嘉手納の名嘉病院から(読者提供) 比謝川の水がひいた後の国道58号=9日午後6時15分ごろ 氾濫した比謝川周辺

 本島での床上浸水は79件、床下浸水86件。県農林水産部が9日発表した農林水産業への被害総額(速報値)は11億252万円だった。

 7日午後7時20分から9日までの48時間に、読谷村座喜味で405・0ミリを記録。読谷村の48時間降水量としては1976年の統計開始以来、観測史上最大となった。那覇市樋川でも、7月の観測史上最大となる408・5ミリを記録した。

 7日からの避難者数は千人を越えた。9日夜も、避難を続けている人がいる。

 沖縄電力によると9日午後10時現在、名護市やうるま市など15市町村の約8300世帯で停電が続いている。南城市とうるま市が最長で、39時間停電したまま。NTT西日本沖縄支店によると電話・インターネットの予想故障件数は5千件。

 沖縄気象台は9日未明、沖縄本島地方に発表していた大雨特別警報をいったん解除した後、午前7時31分に再び発表した。台風の速度が落ちたためと説明。10日午前0時前、沖縄本島地方に発表していた全ての特別警報を解除した。

 空の便では9日、県内発着の11便が欠航。船便も、本島周辺の離島などを中心に159便が欠航した。