台風8号の影響で9日、本島地方の公立学校は終日休校となった。沖縄県教育庁は、一部児童・生徒の登校時間と重なる午前7時5分に「午前中のみ休校」を決定。さらに3時間15分後「本島地方の学校の終日休校」を決めた。県内各地で、休校を知らない子どもが、特別警報が出される激しい雨の中、登校する姿もあり、学校現場は混乱。保護者は「もう少し早く知らせてくれれば」と、改善を求めた。(西江千尋)

強い風雨の中、休校の通知が伝えられず登校してきた児童と対応に追われる教職員ら=9日午前8時10分、南風原町・南風原小学校

 9日午前7時半ごろ。那覇市の城岳小学校では、休校を知らない児童が1時間39・5ミリの激しい雨の中、かっぱ姿で登校。登校後に休校を知った。

 台風時の休校は、暴風警報の発表を基準に県教育庁が決め、これに基づき学校長が判断する。各学校は、同庁からの通知やテレビのテロップを通じて知る。

 同庁は午前7時、約30分後に沖縄本島地方へ大雨特別警報が発表されることを沖縄気象台から聞き、5分後に午前中休校を決定。7時22分にテレビ局だけに、ファクスで「午前中臨時休校」のテロップ放送を依頼。各テレビ局が放送したのは7時29分以降だった。

 城岳小では、日常的に早い時間に登校する児童14人が休校を知らず登校した。教員らは、保護者と連絡を取ったり、児童を家に送るなど対応に追われた。

 同庁が終日の休校を決めたのは午前10時20分。同じ時間、那覇市の開南小では2年生の児童(8)が校門の前で戸惑っていた。悪天候のため付き添って来たという祖母(70)は「午後も休校とは知らなかった。もう少し早めに知っていれば」。

 同庁は「暴風警報が解除された後、大雨を予想することが難しかった」とした上で「今後は気象台との連携を一層密にし、早めに警報などの情報を得られるようにしたい」と話した。