台風8号の影響で宮古島産マンゴーが積み残った問題で、防衛省は10日、県などの要請で自衛隊の輸送機4機を出し、計6トンを宮古から那覇まで輸送した。

 急患搬送などの目的外で県が自衛隊に協力を求めるのは前例がなく、県農水部は「台風8号による特別警報発令という特別な措置」としている。

 マンゴーは7月が出荷のピーク。宮古島では連日出荷があり、航空定期便で1日に約25トンを輸送するが、1日当たり約5トンの積み残しがあり、例年チャーター便や船舶と組み合わせた複合輸送で対応してきた。

 今回、台風8号の襲来で輸送が7、8の両日停止。船舶も2隻とも九州で足止めに遭い、輸送が滞った。

 緊急輸送したマンゴーは中元用として関東に出荷するもので、自民党県連や県議会の委員会が県へ早期対策を求め、自衛隊機活用も提案された。県は総合事務局、農水省を通して防衛省に輸送を要請、防衛省は「農水省からの要請で、限られた時間での輸送が必要」と判断した。

 宮古島市の下地敏彦市長は協力に感謝しつつ「自衛隊活用は緊急かつ住民の生命・財産に重大な影響を及ぼす場合だ。他の方策を検討するのが望ましかったのでは」と疑問を示した。