浦添市の県中央卸売市場で10日、台風通過後初の競りがあり、入荷量が台風前の半分の水準に落ち込むなど台風8号の影響が出ている。一方で台風を見越して大量に集荷したゴーヤーなどの野菜類は一部だぶつき、価格が下がったものもあるが、台風被害を受けた県内、県外産地の供給が安定せず、卸、小売価格とも上下しそうだ。

台風の影響で野菜などが品薄になったスーパー=10日午後、宮古島市内

 この日、県中央卸売市場に入った青果物の入荷量は約100トン。通常の200~250トンを大幅に下回り、特にゴーヤーなど県産野菜は60トンから30トンに落ち込んだ。

 ただ、価格面では果実を含め軒並み下落した。ゴーヤーなど夏野菜は、台風襲来を見越して早めに収穫したものが並んだが、鮮度や台風で雨に打たれ品質面が敬遠された。

 ピークを迎えるマンゴーも台風の余波で本土出荷ができず、県内向けに回ったため、値崩れにつながった。

 県内スーパー大手や中小の八百屋を卸先に持つ大手仲買人は、卸先から通常通りの注文が来るが「注文通りに渡せない」と品薄の状況を訴える。限られた品の中で高品質の品物に買いが殺到する状況もあるが、「期待の品を調達できない」として注文量を割り引いて納めた。

 別の仲買人は「県産の野菜について台風の影響があったのは確実。今後、間違いなく値が上がる。今は大根が全くない。近く県外船が入荷すると物の奪い合いが起きる」と予測した。

 市場を運営する沖縄協同青果は、職員を担当する産地に走らせて情報収集、青果物の被害状況を把握させ、安定出荷につなげる考え。