沖縄防衛局は11日午後、名護市辺野古の新基地建設工事に先立つ海底ボーリング調査に向けて、沖縄県水産課に岩礁破砕に伴う協議書を郵送した。14日にも県が正式に受理し、書類審査が終わり次第、防衛局が調査に着手するための法的な環境が整う。ボーリング調査は一般的に岩礁破砕の許可申請が要らず、審査は短期間で終わる見込みで、防衛局は週明けにも施工区域を明示するため、ブイ(浮標)設置作業を始めるとみられる。(篠原知恵、福元大輔)

 防衛局は11日午後、県に協議書を郵送したことを電話で報告した。

 協議書は岩礁破砕の許可申請の提出が必要かどうか判断を仰ぐ手続きで、防衛局は(1)工事概要(2)図面(3)作業工程(4)現況写真(5)水産動植物保護のための対策書(6)漁業権者(名護市)の同意書-を含めた協議書一式を提出した。

 これを基に県は水産動植物への影響などを審査するが、通常最短で1日、最長で45日程度かかる。

 しかし、一般的に許可申請が必要な工事は(1)埋め立てや浚渫(しゅんせつ)(2)護岸・防波堤の設置(3)海砂利の採取-などとされ、海底ボーリング調査の場合は、申請不要と判断される公算が大きく、審査も短期間になる見通しだ。

 申請不要となれば法的な環境が整うことから、防衛局は天候などを見極めながらブイを設置後、ボーリング調査に入る見通し。

 調査では、辺野古周辺海域21地点を掘削。海上の9地点に単管足場、水深の深い12地点にはスパット台船を設置する。 

 一方で防衛局は、埋め立て本体工事着手に必要な岩礁破砕の許可申請を今後、あらためて県に提出しなければならない。申請には詳細な工事概要のほか、名護市や宜野座漁協の意見書添付も必要で、審査に1週間~2カ月程度かかる見通し。