Q ふるさと納税って興味はあるんだけど、実はどういう制度なのかよく分からなくて…。

ふるさと納税の仕組み

 A 居住地や出身地に関係なく、自分の故郷や応援したい地方自治体に寄付をすることで、居住地の住民税や所得税の一部が減額される制度だよ。

 Q 具体的にどれくらいの金額が減額されるの?

 A 確定申告をすることで、寄付金のうち2千円を超える部分が税金控除で戻ってくるんだ。例えば3万円寄付した場合、2万8千円が戻ってくる計算だよ。だけど、年収や家族構成によって減額される金額に上限があるから注意してね。

 Q 沖縄県への寄付金はどれくらいあったのかな?

 A 2013年度は件数が189件、金額は893万9750円だったよ。12年度に比べると、件数で1・8倍、金額で1・6倍に増えたんだ。

 Q なるほど。そういえば「ふるさと納税」って贈呈品をもらえるって聞いたんだけど。

 A お、やっぱり気になってた? そう、多くの自治体が地元の特産品などを寄付者に贈呈しているんだ。寄付金額によってはメロンや高級和牛など豪華な贈呈品を用意している自治体もあるんだ。ちなみに沖縄県は3万円以上の寄付者にあぐー豚や沖縄そばセットを贈呈しているよ。

 Q わぁー、すごい! やっぱりふるさと納税ってお得なんだね。さっそく、いろいろな自治体の贈呈品をチェックしてみよう。

 A ちょっと待って! 確かに贈呈品は魅力的だし、地元の特産品を贈ることで地元産業の活性化につながるメリットもある。だけど、この贈呈品の競争が各自治体の間で過熱していることが問題になっているんだ。

 Q え、どういうこと?

 A 本来は、ふるさと納税によって都会と地方の税収格差が縮まり、地方の活性化につなげることがねらいだったんだ。それが、自治体のPRのために政策競争ではなく贈呈品の豪華さばかりを競ったために、やりすぎだという批判もあるんだ。実際に総務省から「適切に良識をもって対応すること」を求められているよ。

 Q そっか。確かにその通りだね。

 A 例えば震災の後、東北へのふるさと納税が急増したっていうニュースがあったよね。応援したい自治体の政策に対して寄付することで自分が納める税金の使い道への意識がもっと高まる。

 Q なるほど。贈呈品も魅力的だけど自分の寄付が応援したい地域のまちづくりに役立っている実感があると、もっと価値のある制度になるね。(政経部・伊禮由紀子)