【那覇】老舗の渡口万年筆店(那覇市久茂地)を経営している渡口彦邦さん(75)は約25年前から毎月、名護中6期の同級生にはがきを届けている。学友の近況を伝えるはがきは、絆を強める“懸け橋”のような存在。12日に那覇市内であった同窓会で、渡口さんに感謝状が贈られた。(西江昭吾)

同級生から日傘を贈られ、喜びを語る渡口彦邦さん(左)=12日、那覇市・パシフィックホテル沖縄

 6期生は1954年の卒業から今年で60年目の節目。かやぶきの校舎で学んだ友情は今も続いている。

 「皆さん元気ですか」「○○さんが賞をもらいました」。渡口さんは、同級生の最近の動向を丹念につづり、本土や離島に住む人にも好評という。

 感謝状は「率先垂範、労をいとわず尽力してくれた」と心配りを称賛。満面の笑みで受け取った渡口さんは「感激している。戦前、戦中、戦後といろんな文化を経験した。これからも元気で会いたい」とあいさつし、拍手喝采を浴びた。

 「はがき効果」で4年に1度開く同窓会も盛況。わざわざ県外から駆け付ける人もおり、今回は79人が参加した。

 日本現代美術協会理事の宮城弘さん(76)は「同級生のまとめ役」と人柄を評する。渡口さんは、はがきに込めた思いについて「ペン屋なので、人を集めるラブレターです」と照れくさそうに語った。

 同窓会では感謝状のほかに、沖縄日傘愛好会の会長を務める渡口さんにちなみ、日傘も贈られた。