台風8号の被害で沖縄県産野菜が品薄となり卸売価格が軒並み高騰、県民生活に影響が出ている。浦添市の県中央卸売市場で14日のゴーヤー入荷量は約5トンで台風前の約5分の1、1キロ当たりの単価は2倍超の500円の高値を付けた。市場運営の沖縄協同青果は正常に戻るまで3週間~1カ月間と見通す。沖縄県内スーパーや青果物専門店ではゴーヤーの価格が2倍になった。

台風の影響で高騰し、品薄状態だという県産野菜=14日午後、那覇市・サンエー那覇メインプレイス

 ゴーヤーやキュウリ、オクラなど県産が主流の野菜は入荷が激減。露地栽培が多く雨風に弱いため、ゴーヤーなどは水没被害が発生、「壊滅的被害」(JA青果部)を受けた。

 ゴーヤーは台風前の2割程度の入荷で単価が倍増。県産のキュウリは2割弱の約1084キロに落ち込み、単価は8割強の353円をつけた。一方、オクラは1割以下の約400キロまで減ったが、台風の影響で品質が悪く、単価は約30円安い752円だった。

 卸売市場全体の14日の総入荷量は約1割少ない270トンで、夏場の市場の7割を占める県外産を積んだ船舶が入港し、数量自体は元の水準に戻している。

 一方、県内の小売り各店舗では県産の価格引き上げが相次いでいる。大手のサンエーは、ゴーヤーの小売価格を例年の約2倍に値上げ。担当者は「県産野菜が軒並み品薄になっている。回復まで時間がかかりそうで心配だ」と気をもむ。

 イオン琉球もゴーヤーの価格を2倍に。「今年は梅雨の長雨で病気の発生もあり、台風が追い打ちをかけた。夏の売れ筋だが大変厳しい」と嘆く。浦添市の八百屋経営者は「県産は納品や注文分のみ仕入れ、店舗に置くのは見送った。とても売れる値段をつけられない」と話した。

 那覇市内のスーパーで買い物をした77歳の女性は「高く感じてなかなか手が出ない。考えていたメニューを代えて対応している」。50歳の女性は「この暑さを乗り切るのに県産野菜をと売り場を見たが価格が上がり選べなかった」とがっかりしていた。