きゅっと目を細めた笑顔で見る人、出会った人の気持ちをほぐしてくれるタレントの代表は笑福亭鶴瓶さんであろう

 ▼17年と長く続く旅番組で笑顔の力を発揮する名人が、朝日新聞のインタビューで語っていた。「笑顔って夜の懐中電灯みたいなもので、遠くからでもしっかり見える。そもそも人間って、どんな遠いところからでも相手の目を見てますから」。魅せる人柄は、見られることを大事に磨き上げた芸の華であろう

 ▼この人たちは、向けられている有権者の視線を意識さえしてこなかったに違いない。号泣県議や、セクハラやじの議員らである。うんざりするほどテレビで取り上げられ話題になったのは、議員らの言動が常識からかけ離れていたからだろう

 ▼領収書のない出張に、筋道の通らない釈明を繰り返し、公の場で人を傷つける言葉を浴びせてはばからない

 ▼説明責任は果たされず、いずれも全容は闇の中である。どうしてこうも世間ずれしている議員の行状が露見するのだろうか。市民に最も身近な代表のはずである

 ▼人口も税収も減り、行政サービスもいずれ削らねばならない今後は、地方議員の役割が重みを増す。将来の暮らしを展望したい住民は、わが街の代表にこれまで以上に厳しいまなざしを向けるだろう。他県の議員のことと笑っている場合ではない。(宮城栄作)