【浦添】てだこ公園管理共同企業体が12日、「鳴き声の科学 カエル笛に挑戦」と題したイベントを浦添市社会福祉センターで開いた。公園での遊び方を増やしてもらう狙いで、沖縄自然科学研究所理学博士の佐藤寛之さん(41)と森一夫さん(40)がさまざまな実験で親子連れ約40人に音の仕組みを教えた。(平島夏実)

電話口で笛を吹いて「今ガマでカエル見つけたよ」とお父さんにうそをついてみたいと話す山本修司君(右)と母親の留美子さん=12日、浦添市社会福祉センター

音の振動で塩粒が震える実験をする佐藤寛之さん(右)

電話口で笛を吹いて「今ガマでカエル見つけたよ」とお父さんにうそをついてみたいと話す山本修司君(右)と母親の留美子さん=12日、浦添市社会福祉センター 音の振動で塩粒が震える実験をする佐藤寛之さん(右)

 「音は振動」と切り出した佐藤さんは、ラップに広げた塩粒が笛の近くで震える様子をみせた。1秒間に何回振動しているか(ヘルツ)で音の高さが変わるとして、若者の間で携帯の着信に使われている高音(モスキート音)を会場に流した。

 「聞こえる! キーンって鳴ってるよ」。子どもたちが次々と気づく一方、多くの大人は首をかしげ“耳年齢”を痛感した。

 佐藤さんはさらに「ドスの利いた声で鳴く小鳥はいないし、高い声で鳴くゾウもいないよね」。体の大きさによって音域が違うことの具体例を挙げた。いろいろな長さのパイプを吹いて音の高低を表現すると、浦添市の高里樹和(きわ)さん(6)が父親の史郎さん(47)に「わあ、低くなった」と目を輝かせた。

 最後に作ったカエル笛は、松ヤニで滑りにくくした棒を糸でこすり、生まれた振動をドラムに伝える仕組み。

 宜野湾市の山本修司君(8)は「お兄ちゃんが朝起きないから笛で起こす」と母親の留美子さん(47)に宣言し、浦添市の崎山充嗣(あつし)君(9)は父親の秀夫さん(50)と二人三脚で仕上げ「工作大好き。クラスの半分以上から注文も入ってるよ」とニッコリ。会場はカエルの鳴き声であふれた。