米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古での新基地建設で、防衛省は米海兵隊キャンプ・シュワブの陸上部分から、施工区域を明示する浮標(ブイ)などの資材を搬出する方向で準備を進めていることが16日までに分かった。

 関係者によると、ブイやフロートはすでに県内に持ち込まれているとみられ、そこから陸路でシュワブ内に運び入れる。米軍の管理施設から船を出すことで、反対派住民らの阻止行動による混乱を最小限に食い止める狙いがある。

 防衛省は海上輸送を想定したが、海上保安庁や県警が「警備が難しい」と反対し、陸上輸送とシュワブからの搬出を求めたという。

 防衛省は工事車両が出入りするゲートの警備を強化する。沖縄防衛局の職員のほか、東京の防衛省や地方防衛局からも応援職員が駆け付け、24時間態勢で警戒や監視にあたる。

 ブイやフロートはシュワブの沿岸側から設置し、一般の立ち入りを制限。作業の進ちょくに応じて、ブイやフロートの位置を沖合へ移す。作業船の近くを海上保安庁の船、周辺を民間警備会社のゴムボートや漁船が警戒する。ボーリング調査に必要な足場も同時並行で設置する計画がある。

 1997年、2004年の環境調査でもシュワブを使用している。ブイ設置などの作業は当初計画より大幅に遅れており、官邸の指示を受け、防衛省は着手に向けて最終的な調整を急いでいる。