【石垣】八重山の夏の風物詩「豊年祭」が10日、川平集落を皮切りに始まり、住民が今年の五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、来夏世(くなつゆ)の豊作を神に祈願した。

気合を入れて「ビッチュル石」を持ち上げる男性=石垣市川平

 川平集落の豊年祭は四つの御嶽(浜崎・山川・群星・赤イロ目宮鳥)で執り行われ、赤イロ目宮鳥御嶽では、氏子らが境内に集まり、神司を通じて神に豊作を祈願。

 御嶽の主人のカマンガーや来賓のあいさつの後、この御嶽独特の催し「ビッチュル石」の奉納があり、力自慢が60キロはあるといわれる石を肩に担ぎ、歩を進めるごとに腰を低く落とし、庭を奇数回巡った。

 この日は5人が挑戦。神司や氏子、観光客が見守る中、ひときわ大きな「ユイ」という声を上げ、怪力を披露していた。

 高校1年から毎年担いでいる大屋実之さん(29)は「練習はなく毎年一発本番。家内安全、無病息災と、子どもの成長を願った」と、真剣なまなざしで語った。八重山では各集落で豊年祭が開かれ、20、21日にピークを迎える。(奥沢秀一通信員)