米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり、工事区域を示すために沖縄防衛局が準備を進めている浮標(ブイ)設置計画の概要が17日までに分かった。立ち入り禁止区域の境界にブイを並べるとともに、海底ボーリング調査の足場周辺にフロート(浮具)を張り巡らす。設置着手の時点から、ブイの周囲は海上保安庁のゴムボートや民間警備船、警戒船が監視に当たり、反対派の抗議行動を念頭に重層的な態勢を敷く。ブイ設置と同時に、沿岸近くの2カ所にボーリング用の単管足場を組むとしている。

ブイ設置などの作業概要想定図

 立ち入り禁止区域内の沿岸部に仮設の桟橋や岸壁を複数設置するほか、海上保安庁が使う浮桟橋も新たに設ける。全てのブイ設置が完了するまでに数日間要する見込み。防衛局は来週以降、ブイ設置に着手し、月内にボーリング調査を始める方針だ。

 一方、県警・海上保安庁と警備業者が連携を図るため、シュワブ内に「現地調整所」を設置。シュワブの各ゲートや沿岸部、辺野古・汀間漁港はそれぞれ警備員を置き、24時間体制で警戒する。海上の工事区域は船舶が終日警備する。

 沖縄タイムス社が情報公開で入手した特記仕様書によると、ボーリング調査では、辺野古沖の水深の深い12地点にスパット台船、残り9地点に単管足場を設置。潜水などで磁気探査を行った後、海底21地点を掘削する計画だ。

 調査中の作業場は汀間漁港を想定。単管足場や、スパット台船を運搬する船の装備を取り付ける作業は、中城港湾内の岸壁を見込んでいる。履行期間は11月30日まで。調査船の周囲で監視する警戒船は延べ1252隻を予定している。

 立ち入り禁止区域を明示するブイ設置の関連業務の一部は、事業の円滑な実施や安全確保に支障を来すとして防衛省が秘密指定しており、詳細が明らかになっていない。