県民らの募金で渡米し、2月に心臓移植手術が成功した浦添市の翁長希羽(のあ)ちゃんが、リハビリのため入院していた米ニューヨーク市のブライスデール小児病院を退院したことが8日までに分かった。退院翌日の5月27日には2歳の誕生日を迎え、父司さん(40)と母涼子さん(41)は「たくさんの奇跡が積み重なった結果。これからもドナーの分まで一日一日を大切に過ごしていきたい」と喜びをかみしめている。

2歳の誕生日、ケーキを前に笑顔を見せる翁長希羽ちゃん=米ニューヨーク市のアパート(両親提供)

 両親が6月2日、支援団体「のあちゃんを救う会」のフェイスブックを通じて近況を報告。それらによると、希羽ちゃんは5月26日に退院し、同市内のアパートで両親と暮らす。病院以外の場所で過ごせるのは、2015年2月に心臓の状態が悪くなり熊本市民病院に入院して以来、およそ1年4カ月ぶり。現在はリハビリや薬の調整のため週2回程度、通院している。

 1人で立ったり、両手を使って何かをしたりするのはまだ難しいが「元気になって感情表現も豊かになり、何よりとびきりの笑顔を見せてくれる希羽の姿を見ると、昨年3月に瀕(ひん)死(し)の状態で大阪に転院した時のことがうそのよう」と両親。誕生日はアパートで迎え、親子3人で祝ったという。

 希羽ちゃんは早期の心臓移植が必要な「拡張型心筋症」と判断され、1月後半に渡米。2月に同市内のコロンビア大学病院で心臓移植手術を受け、間もなく転院したブライスデール小児病院でリハビリに励んでいた。救う会によると、経過が順調なら9月以降にも帰国できる見通しという。