【市塚和枝通信員】ミラノ市中心街にあるルチアーナ・マタロン財団美術館で6月19日、ノットゥールノ・ミラノ音楽文化協会(知念杉子主宰)が本年度シーズン最後のコンサート「音楽と詩の夕べ~日本の四季~」を開いた。

知念杉子さんのピアノ演奏で歌う大仲利江子さん(右)=ミラノ市のルチアーナ・マロン財団美術館

ピアノを演奏した(左から)知念杉子さん、ルカ・コロンボさん夫妻と大仲利江子さん=ルチアーナ・マタロン財団美術館

知念杉子さんのピアノ演奏で歌う大仲利江子さん(右)=ミラノ市のルチアーナ・マロン財団美術館 ピアノを演奏した(左から)知念杉子さん、ルカ・コロンボさん夫妻と大仲利江子さん=ルチアーナ・マタロン財団美術館

 歌は小禄出身でイタリア在住のソプラノ歌手・大仲利江子さん。大仲さんは武満徹作曲の「小さな空」などをしっとりと、そして朗々と歌い上げ、観客は大仲さんの小さな身体から出る、伸び伸びとした張りのある声に感嘆した様子だった。また、初めて日本の歌を直接、聞いた人も多く、熱心に耳を傾けていた。 

 ピアノは、連弾とソロで知念さんと夫のルカ・コロンボさんが演奏。中田喜直の「日本の四季」など数曲を弾き、日本の独特の旋律に、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 大仲さんは、県立芸術大学を卒業後、ミラノ市に滞在。同市の「老人カルチャーセンター」で50代以上の人たちを対象に週1回、イタリアの昔のカンツォーネを中心に教えている。

 8年間イタリアを拠点に活動する大仲さんは「ここで生活している人たちの人生の中にオペラやカンツォーネが自然に溶け込み、どの町でも、いつでもいろんなコンサートが開かれている。自分のできることを通じて、さまざまな人たちとつながっていきたい」と話した。

 知念さんは「武満は現代音楽の分野で世界的に知られイタリアでも親しまれている日本を代表する作曲家。中田は『小さい秋みつけた』『夏の思い出』などの名曲を残した。両作曲家の作品を演奏できたことは、とても貴重な経験でした」とうれしそうに語った。