【那覇】台風8号の襲来後、那覇のマチグァーで宇宙人の目撃情報が、牧志公設市場や平和通りなどの活性化に取り組む「なは市場振興会」(新里俊一理事長)に多数寄せられている。同会は交流サイト「フェイスブック」、短文投稿サイト「ツイッター」などソーシャルメディアを利用し、街に出没する宇宙人の姿を掲載。県内外から「人形かもしれないが、ツーショットで写真を撮りたい」「宇宙に帰れないから市民になるのか」などの書き込みがある。(吉川毅)

宇宙人に寄り添う(右から)具志美津子さんと小嶺静子さん=18日、牧志公設市場衣料部

 うわさを聞いて平和通りを探索すると、牧志公設市場衣料部内で18日午後、宇宙人の姿に遭遇した。銀色の体と大きな黒い目、大きな頭。手の指は5本あるが、足の指はない。体長は130センチ、体重5キロほど。話もしないし、動かない。商店街の人たちは活性化をアピールする本物の宇宙人として扱っている。

 名前は「ヨコミゾ」。新里理事長によると「台風後の朝、第一発見者が観光客の横溝さんだったとか、通り横の溝にはまっていたからとか、そういううわさ話から名前が決まった」という。

 同振興会は街の活性化に向けた今年の取り組みとして「まちのミクス」を展開中。第1の矢として「スマートフォン向けのアプリ(応用ソフト)なはまちAR(拡張現実)の開発」。第2の矢は沖縄タイムス連載中の4こま漫画「なはまちガオガオ」。振興会は同日、まだ決まっていなかった第3の矢について、この宇宙人を利用することを決めた。

 公設市場内では、呉服店で働く具志美津子さん(90)が頭を抱えて悩んでいるような姿の宇宙人を見て「かわいいとは思わない」と言いつつ「何を悩んでいるのかね~」と頭をなでていた。新城文子さん(80)と小嶺静子さん(78)は物珍しい様子で宇宙人と同じポーズで記念撮影していた。

 新里理事長は「宇宙人は僕が身元引受人。台風被害で悩みも多いが、明るく前向きに活性化をするために活用していきたい。観光客からも『どこで遭遇できるか』という問い合わせもある」と説明。

 「夏休み期間中は牧志公設市場のかいわいにいるので、子どもたちも市場にどんどん来て、記念撮影してほしい」と呼び掛けていた。