オリオンビール(嘉手苅義男社長)が建設する初のリゾートホテル「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」が26日、本部町備瀬のエキスポランド跡地にオープンする。客室数238室に温泉大浴場や宴会場、結婚式場、プール、スパなどを備えた大型ホテルで、北部地域の滞在型観光の拠点として国内外からの観光客誘客を目指す。売上高は来年3月末までの初年度17億円、数年後の安定期には年間28億円を見込んでいる。

26日にオープンする「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」=本部町備瀬

 開業を前に22日、県内の取引業者や観光関係者ら約千人を招待した内覧会を開いた。海洋博公園の北側に位置するエメラルドビーチに面した3万2714平方メートルの敷地に、クルーズ船をイメージした地上12階建ての建物がそびえ立つ。全室から望む西側の海には「伊江島タッチュー」の全景が見える。隣接地にあるチャペルは9月に開業、披露宴や結婚式の受け入れも始める。

 嘉手苅社長は「絶景、絶好の地にあり、沖縄のリゾート観光にふさわしい。地元食材を活用する地産地消や雇用拡大を通して北部経済の活性化に貢献したい」と意気込む。

 総工費は約120億円。当初、90億円程度の建設費を見込んでいたが、資材高騰などの影響で想定より開発費が膨らんだ。ホテルオリオンモトブ(澤岻幾郎社長)が運営を手掛ける。

 新卒者72人を含め新たに約150人を採用。一年を通した客室単価は平均2万円前後を予定している。幅広い客層をターゲットに、年間平均70%の客室稼働率を目指している。観光のトップシーズンを迎え、8月以降の予約は順調に入っているという。

 総支配人には、JALホテルズに32年間所属し、「ホテル日航ハウステンボス」や国頭村の「JALプライベートリゾートオクマ」で総支配人を務めた経験のある今村忍氏が就いた。今村氏は「北部観光の起点として重要な役割を果たすことになる。ホテル単体ではなく、北部全体の観光が潤う事業に発展させたい」と期待した。