名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は台風や潮の干満など、気象状況を見ながらスケジュールを調整している。7月上旬の台風8号のほか、中旬になって台風9号、10号が相次いで沖縄地方に接近するという予報で、海上作業は遅れがちだ。作業の安全性も問われるため、今後も悩みの種になりそうだ。

 防衛局はキャンプ・シュワブ内に現地事務所を設置。現場レベルで作業日程を調整する。シュワブ沖でのブイやフロート、沿岸部での桟橋の設置など「準備が整えば、できるだけ早く着手する」という方針だが、警備担当者から「波の高い日は慎重に」とやんわりくぎを刺されているという。

 2004年の海底ボーリング調査では波浪注意報発令中の作業もあったが、反対派との小競り合いもあり、危険を伴った。また、阻止行動をくぐり抜けて海上にようやく設置した単管足場やスパット台船を天候不良で撤去することもあった。

 当時の防衛施設庁幹部は「辺野古沖は地形が複雑で、波浪の影響もあり、1年のうち3分の1しか工事ができない」と嘆いていた。今回の埋め立て工事も台風時に転倒防止のため、足場を撤去すると県へ報告している。関係者は「気象には今後も振り回されるだろう」と覚悟を決めている。