沖縄県が2013年度に那覇市と南城市、宮古島市で実施した天然ガスの試掘調査で、初めて水溶性天然ガスが基盤層から確認されたことが24日、分かった。最も古い岩盤で構成される基盤層には、大量のガスが埋蔵されている可能性があり、天然ガス開発に期待がかかる。一方、鉱業権の取得や周辺住民の理解などの課題もあり、県は「課題をクリアにし、行政と民間の役割を整理する必要がある」としている。

 同日、那覇市の市町村自治会館であった天然ガス資源有効利活用検討委員会(委員長・千住智信琉大教授)で報告された。ガスの1日当たりの産出量は那覇市が704~640立方メートル、南城市は900~850立方メートル、宮古島市488立方メートルと推計した。

 調査会社は「天然ガスの活用には数カ月から1年規模の生産試験を実施し、生産量の変化などを調査する必要がある」としている。

 ガスは温泉に含まれているため、くみ上げるポンプや排水対策も必要で、環境影響調査も検討すべきだとの意見もあった。

 3地区からはヨウ素も検出。ガスとヨウ素の両方を事業化することで、採算性も向上するとした。南城市の委員は「農水産業、滞在型観光、地域コミュニティーへの利用を検討したい」と期待した。