那覇市長の翁長雄志氏(63)が9月初旬にも知事選に正式に出馬表明することで、知事選と那覇市長選が同日選挙になる公算が大きくなっている。8月から候補者選びが本格化しそうだ。翁長氏の擁立を目指す陣営からは、後継候補として琉球大教授の島袋純氏(53)や副市長の城間幹子氏(63)らが浮上している。一方、自民党県連からは県議会副議長の翁長政俊氏(65)、沖縄偕生会理事長の安里政晃氏(46)の名前が挙がっている。

 島袋氏は普天間飛行場の県内移設断念を求める「島ぐるみ会議」の事務局で活動し、行政学者の立場から厳しい市財政の課題解決に取り組める評価もある。

 ただ、過去の大型選挙では革新候補として名前が挙がっていた経緯があり、翁長雄志氏を擁立する保守側から難色を示す声もある。

 城間氏は中学校長、市教委部長、教育長を歴任するなど教育行政に明るく、副市長としての実務経験から翁長雄志氏の信頼も厚い。政党色のない女性候補として、女性・無党派層の取り込みへの期待感もある。

 一方、自民党県連内には、県連会長を経験し、菅義偉官房長官、自民党の石破茂幹事長ら政府・与党とのパイプも築いている翁長政俊氏を推す声がある。

 ただ、翁長政俊氏は過去の知事選や衆院選、各市長選などの大型選挙で陣頭指揮を執った手腕への評価が高く、市長選に転じた場合は知事選の有力な指揮官が不在となる悪影響を懸念する声もある。

 このため、昨年の参院選に挑戦した実績があり、自民党本部に「沖縄ふるさと振興支部長」として任命され、政治活動を続けている安里氏の名前も浮上している。

 ただ、両陣営とも本格的な候補者選考に入るのは8月以降で、候補者決定までには流動的な要素も強い。