【宜野湾】宜野湾市喜友名の洋服店「LEQUIO(レキオ)」の代表者で服飾デザイナーの嘉数義成さん(30)が、米軍の払い下げテントやパラシュートの生地を使ってバッグや医療従事者の制服を制作している。嘉数さんは「米軍の品を日用品に変えることで沖縄戦のことを忘れず、購入者が平和について考えるきっかけになれば」と期待する。(仲間勇哉)

米軍の使用品を再活用することで沖縄戦を風化させたくないと話す、嘉数義成さん=宜野湾市新城

 手掛けている作品は「MADE IN OCCUPIED JAPAN(メード・イン・オキュパイド・ジャパン)」。嘉数さんによると、1947年からサンフランシスコ講和条約発効の52年まで、日本製の輸出品は「メード・イン・オキュパイド・ジャパン(占領下の日本製)」と表示することが義務づけられていたという。「占領時に使っていたものを再利用することから名前を決めた」と話す。

 嘉数さんの作品は、テントやパラシュートの生地を再利用したバッグと医療従事者の制服が中心。バッグはさまざまな形と大きさから選べ、注文もできる。

 医療用制服は襟などのデザインはそのままに、形やサイズを現代の流行に合わせたアレンジをした。「テントやパラシュートの生地は丈夫なので、バッグに最適。医療用の制服もシンプルなデザインで、生地がしっかりしている」と説明する。

 29日までは市新城にある「D&DEPARTMENT OKINAWA」でも作品を販売した。嘉数さんは「戦争経験者は年々少なくなるが、悲惨な沖縄戦は伝え残すべき歴史だと思う。戦争を想起させる米軍の品を、日常生活に溶け込ませることで平和へのメッセージを発信したい」と話している。