【南風原】アイスホッケーの元五輪選手・三沢悟さん(61)が、南風原町宮平の沖縄県内唯一のアイスリンク「スポーツワールドサザンヒル」で、小学生から大学生まで男女約60人を指導している。世界最高峰の舞台を経験した素早い動き、パックのキープ力は抜群。技術的には全国トップレベルの中・高校生もいるといい、「ナショナルチームの選手が出てほしい。それが、ぼくの夢」と教え子の成長に期待している。(又吉健次)

元五輪選手・三沢悟さん(右)が競技力向上へ小学生から大学生を指導=23日、南風原町のスポーツワールドサザンヒル

 三沢さんは北海道出身で、中学2年で競技を始めた。西武鉄道アイスホッケー部時代の1980年、アメリカでのレークプラシッド五輪に日本代表FWで出場。5試合に出場し1得点1アシストした。その後、ゴルフ場勤務などを経て、アイスホッケーの合宿で訪れた沖縄の海にひかれ、4月に西原町に引っ越した。

 三沢さんのうわさを聞いた県連盟の依頼や、「少しでも役に立つ機会があれば」との思いもあり、6月から指導を始めた。週に6日、小学生~大学生チームにアドバイスするほか、社会人の「ペンギンズ」でプレーする。

 23日は小学生チーム「サザンヒルJr」に、相手が攻めづらくなる守り方を教え、何十回もパックをシュートしてGKと守備練習した後、2人組に分かれ、ゴール前の攻守を競った。

 沖縄尚学高校付属中3年、安田修平君は「アドバイスの一つ一つの意味が深い。五輪経験者から直々に指導を受けられ、うれしい」と話す。コーチの一人、渡久山勝さん(41)は、五輪選手という存在感や、練習で高い技術を体感することで、三沢さんの指導の重みが増している、という。

 三沢さんは、県内のレベルアップには、組織プレーを学べる県外強豪校への進学も必要と指摘。「授業の一環で、スケート体験できたら、底辺が広がるのでは」と話した。