伊平屋、伊是名、多良間の3村は30日、国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」の登録を目指し、農林水産省に国内候補地の立候補を申請した。必要な書類を農水省に郵送している。

 いずれも小規模な離島であり、フクギなどの防風林に守られた集落や畑、自給自足の伝統的農業と災害時の食糧難を支えてきた家庭菜園(アタイ)を共通の特徴に挙げ、沖縄の農村の原風景として後世に残す貴重な遺産とアピールしている。沖縄県内の市町村が農業遺産を目指すのは今回が初めて。登録認定で並木や伝統的農業を保存、伝承し、観光客誘致などの地域活性化につなげたいと期待する。

 「伊平屋村・伊是名村・多良間村世界農業遺産推進協議会」が11日に発足、会長に伊礼幸雄伊平屋村長が就いた。農業遺産への取り組みは伊平屋、伊是名村が呼び掛けた。協議会事務局(伊平屋村総務課内)は「沖縄の離島は過疎という同じ悩みを抱えている。『地域活性化』をキーワードに結束できる部分があると考えた」と説明。多良間村が趣旨に賛同した。

 農水省は専門家会議による審査を経て、10月に遺産の国内候補地を決定する。(粟国祥輔)