暗くなってくると、どこにいても、蒸し暑い空気を通して太鼓の音が聞こえる。近づいていけば三線の音、やがて威勢のいいヘーシ(はやし)も聞こえてくる。あちらこちらで若者たちがエイサー練習に汗を流している。8日はウンケー(盆の入り)。本番は目前だ

▼南部や北部にも古くからあったというが、エイサーの本場と言えば、やはりうるま市や沖縄市をはじめ中部という感がある

▼ここしばらくは毎週末、どこかでエイサーのイベントが開かれている。大人に交じって幼い子が踊っていることも。老若男女が太鼓の響きにチムドンドンしながら、体全体で楽しんでいるのが分かる

▼隣り合った集落でも、趣がかなり違うのも面白い。頭には長いサージを巻くのか、きらびやかな頭巾をかぶるのか、ティサージ(手ぬぐい)で締めるのか。楽器だってパーランクーか締め太鼓か、ソーグ(真ちゅうなどの鐘)を使うところもある

▼通りを練り歩く道ジュネーもウンケー前日からあったり、ウークイにはやらなかったり、それぞれの確固とした伝統があるのだ

▼エイサーの起源は亡くなった方を供養するものだという。「意味を知って、より気持ちを入れて踊ることができた」と話す青年もいた。このお盆は台風の影響も気になるが、祖霊と一緒に、躍動感を楽しみたい。(安里真己)