【南風原】30日午前10時40分ごろ、南風原町喜屋武の沖縄陸軍病院南風原壕群20号で、周辺を清掃していた人が入り口のドアが壊されていることに気付いた。駆け付けた町職員が何者かが侵入し、壕が荒らされていることを確認し通報した。与那原署が捜査を進めている。壕を管理する南風原文化センターは「後世に残すべき遺産。いたずらであっても、こんなことをしてほしくない。壕内で亡くなった人も悲しんでいるはずだ」と話した。

沖縄陸軍病院南風原壕群20号への侵入者が、壕内に噴射し捨てたとみられる消火器=30日、南風原町喜屋武(南風原文化センター提供)

 文化センターによると、何者かが入り口のドアを引っ張って壊し壕に侵入。壕内にある消火器3本を取り出し、入り口と中央部、壕外の出口でそれぞれ噴射したとみている。消火器は、文化財である壕を汚さないよう、液体が透明なものを置いていた。壕内で展示している医薬品やツルハシなどに被害はなかった。29日午後5時の閉壕時に異常はなかったといい、発覚した30日は休壕日だった。

 南風原平和ガイドの会の玉城双善会長は「犯人が沖縄の人なら、親や祖父母が戦争で悲惨な目に遭ったはずで、そこに思いをはせてほしかった。非常にショック」と話した。