【東京】宮古島市来間島の子どもたちが取り組んでフォトプロジェクト「ぼくたちの場所」の写真展が1日、東京銀座のギャラリー・アートグラフで始まった。沖縄県出身でニューヨーク在住の写真家、比嘉良治さん(73)(ロングアイランド大名誉教授)が提供したカメラで、子どもたち10人が思い思いに写した大量の写真から厳選した70枚が展示されている。小さな島から発信される感性に、初日から多くの人が見入った。7日まで。

来間島の子どもたちの写真展「ぼくたちの場所」で作品に見入る来場者ら=1日、都内のギャラリー・アートグラフ

 プロジェクトは2012年に始まった。少子化や廃校が進む島で、子どもたちの誇りや感性を伸ばそうと、比嘉さんの「沖縄の離島の学校にカメラを贈る」活動から始まった。比嘉さんの呼び掛けで集まったカメラを贈り、国内外の28人のプロが島で子どもたちと交流してきた。

 会場には、おじい、おばあの表情写真や友人との遊び、海や祭りなど島の日常の数々が並び、温かい雰囲気が広がっている。

 来間小3年の砂川野乃花さん(8)は「海や花がきれいでたくさん撮った。来間の自然が好き」と笑顔。母親でプロジェクト実行委員長の砂川葉子さんは「撮りたいものを撮り、島を見つめ宝を発見することが、島で生きる力になる」と期待を語った。

 「技術は別にしても子どもの内面が伝わる写真」と評価する比嘉さん。「小さな島でも世界の中心で、自分を発信する大事さを持ち続けてほしい」と話した。