大型の台風12号は1日、沖縄本島地方を通過中に風速25メートル以上の暴風域が発生した。沖縄タイムスの調べでは、浦添市西原で強風にあおられた建物のドアに男性が指を挟むなど、6人がけがを負った。最大瞬間風速はうるま市の宮城島で午前10時44分、35・2メートルを記録した。

駐車場の一部が崩落し、被害拡大防止のため、ブルーシートがかぶせられた=1日午後1時50分ごろ、那覇市長田

 那覇市長田では高さ約3メートル、幅約10メートルにわたり、駐車場の一部が崩落。止めていた車両の左後輪部が浮いた。持ち主の会社員男性(57)は「今朝、目が覚めたら駐車場が崩れていて驚いた」と話した。うるま市兼箇段では直径50センチ、高さ4メートルの木が倒れ、走行中の車の屋根が破損した。

 台風12号は1日午後9時現在、那覇市の北北西約490キロにあり、時速20キロで北西に進んでいる。本島地方は2日朝に強風域を抜ける見込み。

 中心気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。24時間降水量は、国頭村比地で124ミリを記録した。

 台風11号も沖縄地方に向かっており、このまま進めば6日にも最接近する。周辺の海域は波の高い状態が続く見込み。また、沖縄地方の7月の降水量は平年の約1・4倍だった。那覇市は494ミリと、7月としては史上2位の多さだった。

■モノレール断続停止

 台風12号に突如、暴風域ができたため暴風警報が発令された1日午前11時ごろ、沖縄都市モノレール(ゆいレール)は、安全確保のため車両を断続的に停止させた。

 風速25メートルを超えたため、同社司令室は運行していた7編成に最寄り駅での停車を指示。その後いったん運行を再開したものの、11時2分に再度運行を止めた。運行停止は11時40分まで約40分間続いた。

 県外出張で那覇空港に向かう途中、赤嶺駅で停車した車両に居合わせた会社代表の男性(46)は「自然が相手だからしょうがないが、きょうのスケジュールはすべて変更せざるを得ない」と話した。

 一方、台風の影響で、空や船の便にも一部影響が出た。航空便は那覇発着の計47便が欠航し、6607人に影響が出た。また、船の便は沖縄本島周辺を中心に計114便が欠航した。

■「TEE!」北谷の全公演中止

 台風12号の影響で、2014年国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわは1日、那覇市の新都心公園で上演中の「ゴールデンドラゴン水上人形劇」を中止した。3日午後5時から振り替え公演を行う。2、3日午後7時の公演は予定通り行う方針。

 人形劇団ひぽぽたあむによる「チップとチョコ」は3日の公演を取りやめ、4日午後1時から那覇市の天久小学校で代替公演を行う。問い合わせはチケットセンター、電話098(943)1357。

 北谷町の北谷公園野球場で1~4日に公演予定だった「TEE!TEE!TEE!」は、全公演を中止する。チケットの払い戻しは、主催者から購入者へ連絡がある。問い合わせはシュガートレイン、電話098(882)3123。