【沖縄】市は12日、市中央の一番街商店街内に、市音楽資料館「おんがく村」(館長・備瀬善勝キャンパス社長)を開館する。市で活動した音楽家や芸能関係者のレコードや写真、パンフレット、映像資料など約3千点を展示する。民謡のほか、コザ文化を象徴するオキナワンロックやジャズなどの音楽を育んできた拠点として沖縄市を発信、観光誘客につなげる。

「おんがく村」の開館をPRするキャンパスの備瀬善勝社長(右)と、市文化観光課の照屋唯智郎さん=7月29日、沖縄タイムス中部支社

 一括交付金を使った、市の音楽資源収集事業をキャンパスが受託。2012年度からレコードやカセットテープなどの音源や新聞記事などの収集、沖縄を代表する音楽家の映像を記録してきた。

 民謡を中心にロックやジャズ、フォークなどの音源を収集。多くが既に廃盤となっているため、歴史的にも貴重な価値があるという。収集した音源は来場者の要望に応じて流す。

 沖縄民謡の代表的な歌い手、故登川誠仁さんや山内昌徳さんのインタビューのほか、沖縄ジャズ界の重鎮のテリー重田さんや石川清仁さんら8人が沖縄のジャズの歴史を語る座談会映像や、「リチャード・ロジャース・メドレー」などの演奏も収録しており、各企画展で公開する。

 年3回、音楽家と備瀬社長の「トーク&ライブ」を開催する方針。1回目は民謡唄者の金城実さんをゲストに、9月5日午後6時から音楽資料館前の通りで開く。レコードやカセットテープ、映像資料などの収集を続け「音楽の街・沖縄市」のPRに役立てる。

 備瀬社長は「沖縄市は戦後の民謡の発祥地で、時代時代に貴重な音源が残されている」と強調。「今はまだ小さいが、将来的には博物館のような拠点にしていきたい」と意気込みを語った。