【名護】新基地建設工事が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ旧第1ゲート前の歩道について、沖縄防衛局が北部国道事務所から道路占用許可を得ていないことが4日、分かった。占用許可があるのはゲート前の開閉式の仮設ゲートと山型の鉄板の設置部分のみ。防衛局は法的根拠がないまま、仮設ゲートで歩道をふさぎ、反対派市民らの立ち入りを制限していたことになる。

キャンプ・シュワブ旧第1ゲート前の道路占用許可の有無

キャンプ・シュワブ旧第1ゲート脇の封鎖された歩道に移動しようと、フェンスを乗り越える反対派市民ら=4日午後2時50分ごろ、名護市辺野古(又吉健次撮影)

キャンプ・シュワブ旧第1ゲート前の道路占用許可の有無 キャンプ・シュワブ旧第1ゲート脇の封鎖された歩道に移動しようと、フェンスを乗り越える反対派市民ら=4日午後2時50分ごろ、名護市辺野古(又吉健次撮影)

 市民らは4日午後、防衛局が違法に囲い込みをしているとして、歩道部分に立ち入った。県警も強制排除しなかった。

 ゲートに接する国道329号を管理する国道事務所によると、道路法に基づき占用許可を出したのは、防衛局から申請のあった鉄板26枚(117平方メートル)と仮設ゲート約38メートルのみで、隣接する歩道は含まれていない。

 防衛局は沖縄タイムスの取材に「許可を取っているのは鉄板と仮設ゲートだけ」と答え、歩道に占用許可がないことを認めた。防衛省関係者は「歩道は許可を取っていないので、市民らを排除できない県警の対応もやむを得ない」とした。

 名護署によると、歩道に入っても罰則はないが、鉄板の部分の危険性を考慮し、立ち入りを制限することはできるという。仮設ゲートが破損された場合は、器物損壊もあり得るとした。国道事務所は「歩道は占用面積に含まれていないので入っても問題はない」との見解を示した。

 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表らは4日、国道事務所を訪ね、鉄板と仮設ゲートの撤去を要求。占用許可について「常識的には考えられない恣意(しい)的な判断」と指摘し、防衛局に是正を求めるよう国道事務所に要請した。

 歩道はゲート前の両脇に位置し、防衛局が7月27日に仮設ゲートを設けてふさぐまで、市民らが自由に出入りできた。