【宜野湾】建て替えのため8月末に解体準備に入る上大謝名公民館のさよならパーティーが7月27日、同公民館で開かれた。外国人住宅を改修して26年、地域の拠点として寄り合い地域の絆をつないできた。区民は地域の歴史を振り返りながら、「新しい公民館で地域を活性化しよう」と期待を込めた。

公民館ができたころの思い出を語る富浜さん。公民館を拠点に区民が結束を強めた=宜野湾市・上大謝名公民館

 上大謝名は米軍普天間飛行場の滑走路南側。フェンス沿いに広がり、頭上を米軍機が低空で通過する。騒音が激しい地域として知られる。

 戦後、外国人向けの住宅が建ち並び、沖縄が本土復帰した1972年の前後に、市内外から住民が移り住んできた。当初は大謝名自治会だったが、79年に発展分離した。自治会発足当時は、中古のプレハブ小屋を公民館として使い、区民の自宅を間借りした時期もあった。

 89年に区民で集めた寄付と借金で、外国人住宅を買い取り改修。約50坪ほどで、キッチンを事務室に、二つの部屋を壁を取っ払ってホールのようにして、現在の形になった。改修前を含めると築50年になり、防音工事もされていない。

 さよならパーティーでは、公民館のサークルで活動する子どもたちが三線を披露。女性陣によるフラダンスや、写真のスライドショーもあった。

 富浜正子さん(79)は今の公民館ができた時の自治会役員。「子ども会も婦人会も活発。資金造成は大変だったけど、公民館を造るために区民が一つになった」と感謝。大城ちえ子会長は「今の公民館を壊すのは惜しい気もするが、子どもたちのためにも、新たな拠点づくりを見守ってほしい」と話した。

 公民館は9月末までに解体した後、新公民館の建設が着工。来年4月から供用開始の予定だ。