【浦添】集落の繁栄を祈る「第40回綱引きと盆踊り」(主催・前田自治会)が3日、前田公民館前であり、石川仁孝自治会長のピストルを合図に住民が片方約40メートルの綱を引き合った。前田は戦前まで有名な米どころ。綱引きは1943年ごろに一度絶え、その後復活した。

雄綱を引く「東」の住民ら=3日、前田公民館前

比嘉眞助さん(右)のドラに合わせて棒術を披露する前田棒保存会のメンバー=3日、前田公民館前

雄綱を引く「東」の住民ら=3日、前田公民館前 比嘉眞助さん(右)のドラに合わせて棒術を披露する前田棒保存会のメンバー=3日、前田公民館前

 綱引きの前には、石川和輝さん(26)らが旗頭を上げ「おいしいビールが飲めます」と汗を拭った。婦人会の上田順子さん(63)や宮城千穂子さん(57)ら婦人会メンバーがかすり模様の法被でパーランクーをたたき、比嘉正次さん(62)と石川和広さん(54)がカヌチ棒を入れた。

 綱は1メートルの差がついたところで勝負あり。當間律子さん(62)らてだこ市民大学のメンバー15人が見学する中、東の「腕力争」が西の「瑞呈」を制した。

 ドラを鳴らした石川仁助さん(81)は「ある先輩は、前田の綱引きが西の浦添市城間と東の西原町我謝まで広がったと仰っていた。戦前は1家庭5束のわらを持ち寄って、青年で綱(ちな)打ちしたものです」とほほ笑んだ。

 綱引きの後は、前田棒保存会が1人棒などを披露。柿の実保育園の子どもたちなどが盆踊りで花を添えた。ことしは綱引き直前に通り雨が降ってしまったため、石川仁孝会長は「自治会役員で毎日火ヌ神にお願いしていたけれどウガン不足(ブスク)でした」とギックリ腰をさすった。