普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、台風の影響により遅れている海上作業について、沖縄防衛局が旧盆明けの11日に浮桟橋を再び取り付け、14日を軸にブイ(浮標)やフロート(浮具)の設置に着手する方向で調整していることが、6日分かった。警戒のため、海上保安庁の巡視船を応援のため全国から呼び寄せる。

 政府は「早急な実行」を確認しており、関係者は「ブイ設置の時期はあくまで天候をみて判断する。(本土の)盆かどうかは根拠にならない」と強調した。

 防衛局は県警や海保、民間業者と調整するための事務所をキャンプ・シュワブ内に設け、現場レベルでの協議を重ねている。天気や波の高さを見ながら日程を決めることから、計画は流動的な要素を含む。

 防衛局は7月20日未明、海上作業に必要な資材を陸上からシュワブ内に搬入。同31日にブイやフロートを浮かべる準備を進めていたが、台風12号と11号が相次いで沖縄地方に接近し、延期を余儀なくされている。その後に予定の海底ボーリング調査もできていない。

 調査結果を基に実施設計、埋め立て本体工事へ移行する計画で、全体的なスケジュールに遅れが出ている。5年かかるとされる埋め立て工事の工期短縮を目指すが、台風に出鼻をくじかれた状態だ。

 浮桟橋はシュワブ沿岸部に約1・8メートル四方の浮具を沖に向かって並べる形で設置する見通し。海保のゴムボートや作業船が利用する。防衛局は7月27日にいったん取り付けたが、台風の影響で2日後の29日に撤去していた。ブイやフロートで施工区域を明示した後、沿岸部から沖に向かって海底の地質調査や、掘削調査を始めるとみられる。