米国・カリフォルニア大学に、いろいろな生活習慣と健康寿命の関係について研究したブレスロー教授という方がおられました。多くの方たちの協力と、長期間にわたる研究の成果として、七つの生活習慣を守っている人たちは、それをほとんど守っていない人たちに比べ寿命が10年以上延びることがわかりました。これらの生活習慣を、「ブレスローの7つの健康習慣」と呼びます。

 それは(1)喫煙しない(2)定期的に運動する(3)飲酒は適量を守るか、しない(4)1日7~8時間の睡眠をとる(5)適正体重を維持する(6)朝食を食べる(7)間食をしない-の七つです。

 どれも手軽にできそうなものばかりですが、皆さんはどのくらい実行していますか?

 県民では、特に男性は20代から50代で、女性でも30代から50代で、実行している項目が少ないことがわかっています。特に、子育てや仕事に忙しい時期に一致して減少しているようですが、例えば40代で、七つの健康習慣を6~7項目行っている人と、3項目以下しか行っていない人では、寿命に20年以上の差が出るという研究もあるのです。

 また、この調査をさらに分析した結果、沖縄県では、男女ともに「適正体重の維持」「適度の運動をする」「間食をしない」の実施率が低くなっています。これらの生活習慣は、肥満防止に効果的ですが、肥満率が全国1位の沖縄県の原因の一つがここに示されているように思えます。

 この七つの健康習慣の中で、3項目(飲酒・朝食・間食)が食事に関連したものです。食事が、健康な生活に大きな意味を持っていることがお分かりいただけたでしょうか。しっかり朝食をとり、間食を控えるだけで大きな前進です。また、睡眠と肥満にも関連があることも知られてきました。

 睡眠不足の状態では、食欲増進作用のあるグレリンというホルモンが増え、食欲を抑えるレプチンというホルモンが減り、肥満になりやすい状態になります。睡眠時間は十分取りたいものです。定期的な運動は、良い睡眠にも効果があり、適正体重の維持が簡単になるでしょう。毎日30分が目標です。頑張ってみませんか?

 喫煙は、周囲の人に副流煙として多大な迷惑をかけます。県民のがん死亡率でいまだに1位である肺がんの原因です。禁煙外来も各病院にできています。思い切ってやめてはいかがでしょうか。

 みんなで頑張って長寿県沖縄を取り戻したいものです。(白井和美・白井クリニック)