一般社団法人沖縄リゾートウェディング協会(会長・小川義昭ブライダルハウスチュチュ沖縄社長)は8日から公式サイト「旅するウェディング」で、家族旅行に合わせて気軽に挙式できるウエディング商品「おきなわファミリー婚」の販売を始める。資金面や妊娠などを理由に式や披露宴を挙げずに結婚した「ナシ婚」カップルを対象にした安価な平服の挙式スタイルを提案。旅行で沖縄を訪れる家族向けの新たなセレモニー商品として需要の掘り起こしを狙う。

平服の結婚セレモニー「おきなわファミリー婚」の発売を発表する沖縄リゾートウェディング協会の関係者ら=7日、東京都・ルミアモーレ(同協会提供)

 沖縄リゾートウェディング協会が業界共通のオリジナル商品を発売するのは初めて。同協会と商品販売で提携するみんなのウェディング(東京都、飯尾慶介社長)が7日、東京都内で会見し、沖縄リゾートウエディングの新しい挙式スタイルをアピールした。

 「おきなわファミリー婚」には、沖縄ワタベウェディングや千代田ブライダルハウス、ビックブライダル、ブライダルハウスチュチュ沖縄など県内の婚礼事業者が参加。サイト上で各社が運営する10のチャペルの中から好みの式場を選び空き状況を確認、仮予約の申し込みができる。

 基本プランは挙式料(人前式)、司会者、介添え、式場装花、音響などを含めて一律7万9920円(税込み)。初年度260組を目標に年間2千万円の売上高を目指している。担当理事の草間保氏は会見で「お父さんやお母さんへのプレゼント、孫や子の前で絆を誓う『誓婚式』としての利用にもつなげたい」と話した。

 沖縄のリゾートウエディングは1年のうち5月と8月が閑散期にあたる。ウエディング需要はあるものの、この時期は一般の旅行客でホテルや飛行機が満杯の状態。県外から招待客を集めた式を開くことが困難なため、挙式件数が減少することが業界共通の課題だったという。

 今回の商品では、従来のリゾートウエディング目的の客ではなく、すでに旅行で沖縄を訪れる計画のある家族客がターゲット。チャペルの夏場の予約を増やすほか、最近増えつつあるドレスや披露宴なしの「ナシ婚」層向けに新たなサービスを提案することで、リゾートウエディング全体の利用客増につなげたい考え。

 沖縄リゾートウェディングは統計を取り始めた1999年度の200組から2013年度は約54倍の1万921組に増加。同協会はリゾートウエディングで20年度までに挙式組数2万組、44万人の観光客誘客につなげ、436億円の市場創出を目標に掲げている。同事業は県産業振興公社の「中小企業課題解決・地域連携プロジェクト推進事業」の支援を受けて開発した。