働く女性が、時間になると急いで退社しスーパーで買い物。その後保育園で子どもを迎え、息をつく暇もなく夕飯作り。帰宅した夫は横でくつろぐ

▼そんな映像とともに流れる「ご飯を作ることはずっとお母さんがやってきたこと」のフレーズ。今年1月「日本のお母さん」をテーマにしたこんなCMが批判を浴びた。ツイッターは「これだと妻は過労死」「夫は何してる」と炎上。放映中止になったか、見掛けなくなった

▼「家事育児は女性がすべし」という誤ったメッセージになりかねず批判は当然だ。一方そうした「日本のお母さん」が今も大半であるのは事実。イクメンが話題でも家庭内の分業は浸透しない

▼家事育児の大半を担ったままの女性の社会進出は、女性就労者が増えても女性管理職は増えない実態を生み出す。そんな家事労働の負担に声を上げた女性たちが沖縄にいた。1950年代、主婦を中心とした生活改善グループが冠婚葬祭の簡素化を呼び掛けた

▼旧盆もその一つ。諸説あるが、盆は仏教と祖先供養の儀式がまざった行事。起源は定かでないが「日ごろの行いを反省し、家族や親戚が助け合う」意味があるという(98年本紙)

▼他方、どの文献にも「盆の準備は女性がすべし」との記述は見当たらない。家族のあり方を考えたい、ウークイの今日。(黒島美奈子)