【名護】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は11日までに、天候や警備体制などの条件が整えば、14日に施工区域を明示するブイ(浮標)やフロート(浮具)を海上に設置する方針を固めた。その後に海底ボーリング調査に移行する。11日にはキャンプ・シュワブの沿岸部に浮桟橋を再び設置。台風の影響で遅れていた海上作業を約2週間ぶりに本格化させた。反対する住民はカヌーやボートで、阻止行動を展開した。

キャンプ・シュワブ内で再設置が進む浮桟橋=11日午前9時半ごろ、名護市辺野古沖(国吉聡志撮影)

 政府は、不測の事態に備え、現場周辺海域の警戒を目的に、沖縄近海を担当する第11管区海上保安本部以外の巡視船も応援で派遣する。

 シュワブ沿岸部では約1・8メートル四方の青色の資材30個を、陸上からクレーン車で沖に向かって並べた。作業員が一つ一つを連結し、約60メートルの浮桟橋を完成させた。作業船のほか、阻止行動を警戒する海保のゴムボートが利用している。

 浮桟橋は7月27日に設置したが、沖縄地方に台風が接近したことから29日に撤去していた。

 反対住民らは1人用のカヌー11艇に分乗し、互いのカヌーをロープで結びつけ固定。船でけん引し、辺野古漁港を出発した。約50分で現場海域に到着したものの、海保に航行を規制され、浮桟橋には近づけず、大きな混乱はなかった。

 キャンプ・シュワブのゲート前では、反対住民や団体メンバーらが抗議行動を再開した。夏休みとあって家族連れなどが続々と訪れ、これまで約1カ月間の抗議行動で最多の約150人が一度に集まった。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「いよいよ海域での工事が再び始まった。ゲート前でも海と連携し抗議を強めていこう」と呼び掛けた。

 作業日程について、防衛局と県警、海保、業者の担当者らはシュワブ内の事務所で調整を重ねている。防衛省幹部は「ブイやフロートの設置、海底ボーリング調査も準備次第で始める。最終的には現場の判断だ」と語った。

 防衛局は実施設計、埋め立て本体工事の前提となるボーリング調査の実施を急いでいる。