百貨店の沖縄三越のクレジットカード「沖縄三越カード」を発行するOCS(渡慶次道俊社長)が、カード会員約4万人を保全するため、三越の経営権を引き継ぐリウボウインダストリー(糸数剛一社長)と提携して新カード「リウボウOCSカード」を発行する。新カードは9月末までに三越カード会員に送付。手元に届き次第、新カードに切り替わる。

リウボウOCSカード発行を発表するOCSの渡慶次道俊社長(左から2人目)とリウボウインダストリーの糸数剛一社長(同3人目)ら=11日、デパートリウボウ

 両社は11日、デパートリウボウで会見を開き、カード切り替えの概要を発表した。新カードでは、三越カードにあった購入金額に応じて5~7%を割り引くサービスを廃止するが、たまったポイントは全て引き継ぎ、ポイントの有効期限も1年から2年に延長する。

 電気料金や携帯電話料金、買い物の支払いなどカードを介した決済は変更手続きの必要がなく、自動的に継続される。年会費無料、VISA機能付き。

 リウボウは会員約8万人のリウボウカード・セゾンと合わせて、二つのカードを併用する方針。同社の我那覇学常務は「OCSとタッグを組みながらお客さまに安心して買い物していただける環境を整えていきたい」と話した。

 リウボウは、新カードの新規会員募集を12日から始める。

 三越カード会員4万人のうち、クレジット利用があるのは約2万9千人。渡慶次社長は会見で「現在の利用者だけでなく、会員だがまだ使っていない顧客にも新規カードに親しんでもらって利用を勧めたい」と期待した。

 沖縄三越は一般のカード会員4万人とは別に、高額利用者向けに「外商カード」を発行し、約160人の会員がいる。リウボウは自社の3千人の高額利用客と合わせてこれら顧客を対象に、10月をめどにOCSと提携した新たなカードを発行していく計画を示した。

 OCSは沖縄三越閉店の情報を基に今年3月から新カード発行に向けリウボウと協議を開始。閉店報道を受けてOCSにはカードに関する問い合わせが300件近くあったが、新たなカード発行の予定を案内し、解約は約100件にとどまったとしている。